看護師は怖い。

　間違いありません。私自身看護師をしていますが毎日同僚を見て、一緒に仕事をしながらそう思います。

　そして恐らくこのページにたどり着いた看護師様の何人かは実際に「うんうん、そうだ」と心の中で呟いているに違いありません。

　看護師になるにはある程度の時間を必要とします。高校を卒業後何らかの専門的な学習をしなければいけません。最終的には国家試験に合格し晴れて免許皆伝（実際の仕事に関してはこれからが本当の学習になります）となるのです。

　私の場合は途中寄り道をしたため他の職に就いた時期もありました。その為20代になってからこの道に入りました。

　その時に感じた印象がこの「看護師は怖い」でした。

　最初は誰だって何に対してもそうですが初心者なのです。仕事でも同じ。看護学生（専門学校であっても短大であっても大学であっても）は実際の病院で多くを学びます。

　その時に現役の看護師から教えを受けるわけです。現役看護師がいわば臨床での先生役となるわけです。

　「看護師に良い女はいないな」とか「将来的に看護師は嫁さんにするのはやめとこ」と私なんかは本能的に思ってしまいました。もっともこれは一部の人だけであって彼女らの名誉の為に書くと大半の方はここまでひどくはありません（微妙な書き方ですが）。

　一言で看護師の性格を表すとすれば…

　「キツイ」

　この一言ですね。何でこの人こんなに性格キツイんだろ？とずっと思いながらも一緒に実習を或いは仕事をこなしてきたわけです。仕事の大変さがそうさせるという意見もあるでしょう。ですが私はあえて反論します。他の職種も経験した私から言えばどの仕事であってもそれを本職としてこなす以上はとても大変です。看護師だけが特別に仕事が大変というわけではありません。それにココにも書きましたが仕事の大変な部分はある程度はお金に跳ね返っていると私は感じています。

　ではなぜキツイか？先輩がキツイから。ではその先輩はなぜキツイ性格なのか？それはそのまた先輩が…と永遠にキツイ性格スパイラルが続くのです。

　「看護というものは…」と看護学校に入った最初の授業で一番偉い先生（看護師）が講義をして下さいましたが、某大病院の総師長を定年退職されたその女史はいまだ独身。

　キャリアを積む事を否定する気持ちは全くありません。そのような方のがんばりがあって今の私達の地位があるのですから。

　思えばあの人もキツカッタ…。どんな20代、30代を過ごしたんだろう？結婚の話し、色恋の話しも出ただろうに。

　虐待された子がやがて親になりその子に虐待をしてしまう。私は子が可愛いですし、まして虐待なんて！と普通に考えられますが虐待された子が親になり虐待を繰り返すというプロセスは理解できるような気がします。

　看護師のキツイ性格の負の連鎖もとてもよく似ているからです。

　ある程度のキャリアを積むと自身が仕事をするだけでなく新人に対する教育をするのも仕事の内に含まれてきます。その時に私は学生時代に素直に感じたあの感覚。

　「看護師に良い女はいないな」、「将来的に看護師は嫁さんにするのはやめとこ」という感覚が蘇りこの新人ちゃんだけは絶対にキツイ性格の看護師になって欲しくない！と心から思うのです。

　中には「いや、そんな甘い事を言っているようではこの仕事は勤まらない！」と激しく反論される看護師様もいらっしゃると思いますがそういうところが性格のキツサであると気付いていないようです。

　実際私はかなり緊急性の高い部署で毎日激しいストレスを受けていますが家に帰り子と嫁に会うのが何よりも楽しみであり憩いの場となっています。だからストレスフルの状態でい続ける事が少ないのです（最もたまにはイライラしますよ普通に）

　「性格の優しい人からお嫁に行く」というおばあちゃんの言葉は正しいと思います。

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