このブログを御覧の皆様には言うまでも無い事ですが私も「金持ち父さん貧乏父さん」読みました。そして大きな影響を受けました。

　金持ち父さん関連のブログ、ホームページは物凄い数になりますね。そう言う私もその一人ですが。本を読むと分かりますがキヨサキさんてやっぱり物を売るのが上手い。本のネーミングも捻ってありますし。

　投資、キャッシュフローなどに関しては金持ち父さん系の書物への考察は数え切れないくらいあります。ですから私はあえてそこには触れません。

　私がキヨサキさんの本を読んで感じた事は…

「良かった、キヨサキさんて貧乏父さん嫌いじゃなかったんだ」

　という何とも変な感想。もちろんキャシュフローに関してはとてもとても参考になりましたし、当ブログでもたびたび引用させてもらってます。投資を始めようと考えている人、或いは今現在投資に精を出している人も一度は見るべき一冊だと思います。

　本の中の貧乏父さんは実の父の事です。ちなみに金持ち父さんは友達のお父さんでお金持ち。実の父はそうじゃない。読み進める内に確かに金融面では金持ち父さんから多くの教えを受けています。では貧乏父さんは未払いの小切手だけを残して死んでいったのか？いえ、そうではなく、豊かな愛情を持って育てられ、教育者としての資質をきっちりと受け継いでいる事が分かります。

　キヨサキさんは物を売り込むことを身を持って勉強し、実践してきた人です。自身曰く「最優秀作家でなくベストセラー作家です」と。売るという事に関しては本当にプロだなと。

　私がこんな事を書いているのも実はキヨサキさんの手の内にまんまと引っかかった結果なのでしょうか？それでも良いですけどね。

　そして戦争体験の話しなんかも出てきます。私はお金の事だけでなくそういう部分もとても強く印象に残っているんです。異常な戦時下で生き残ってきた。その影で命を落とす兵士がいる。今の自分の命がそうやって存在すると。魂の力を感じると。

　誰しもリスクを喜んで犯す人はいないと思います。私も同じだし、実はキヨサキさんも同じなんですよね。それでもキヨサキさんはたくさん失敗してきてるし、たぶん、相当に「タフだ」。

　そのタフネスが戦場を潜り抜ける中で嫌というほど染み付いてきた事は金持ち父さんシリーズの中でページ数こそ少ないですけど読めば分かります。

　もっとも平和な日本において戦争に行かなければタフになれないとは思いません。キヨサキさんもそう書いてますし。私は嫁さんと子というのが弱気になる私の気持を支えている気がしてなりません。あるハードボイルド作家が書いていましたがハードボイルドとは「内柔外剛のような物だ」と。

　外っつらはタフであれ。だがその内面はウェットであっても良い。

　貧乏父さん（キヨサキさんの実の父）は確かにただひたすらに教員として働いて一生を終えた人だったのかもしれません。金融面での教えは貧乏父さんとキヨサキさんとは拮抗する関係にあったのかもしれません。それでも自身が教育の大切さを説く時、やっぱり貧乏父さんの血というのが出るのではないでしょうか？

　そして貧乏父さん…って別に軽蔑して書いているわけじゃないんですよね。このネーミング、キヨサキさんが完璧に練って完成しているんですよね。そして私達はすっかりこのネーミングに囚われている。まんまとね。

　誰も書かないけどたぶんキヨサキさんは貧乏父さんの事絶対に好きだと思うよ。



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