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TAKEN
その当時私は持病の腰痛(椎間板ヘルニア)がひどく悪化してとても辛かったのを覚えています。だから余計に印象に残っているのかもしれません。

 タイトルの「TAKEN」(テイクン)は映画のタイトルです。検索すればどんな映画かは直に分かると思います。

 テイクンとは「連れ去り」とか「拉致」とかそんな意味があるようです。宇宙人が地球にやってきて地球人を円盤の中に連れ去って様々な人体実験をし…という荒唐無稽な映画。かと思いきや実は見ていて案外面白いのです。
 物語は親子三世代にも渡ります。途中で主人公が三世代に渡り交代するわけです。

 SFに興味の無い方にとっては全く面白くない映画と言えるでしょう。話しそのものは置いといて私はこの映画の中で主人公が三世代に渡り交代する中でも一貫して宇宙人の連れ去りへの必死な抵抗を試みるという姿勢と言いますか親の代からの慣わしみたいな物を受け継ぐ事にちょっとした感動を覚えました。

 代が変わるたびに聡明さや勇敢さを身に着けていきます。しかし代が変わっても宇宙人の執拗な連れ去りは続くのでした。ちなみに最後まで見るとなんで宇宙人が地球人を連れ去るのかは分かります。単純なエイリアンVS地球人としていない辺りもこの映画の面白いところです。どっちかと言うとヒューマンな感じすらします。

 私はこの映画を部屋のソファで横たわりながら見ていました。寝返りをうつのも容易ではなく激しい腰の痛みがあったからです。それでも痺れる脚を引き釣りながらレンタルDVDをごっそりまとめて見たのです。かなり長い休みになるだろうなという思いがありどうせなら続き物が良いだろうと。

 そんな精神状態だったから尚更じーんと来たのかもしれませんね。物語の中で主人公達はやがて老いていきます。そして死を迎える。次の世代が壮大なプロジェクトを受け継ぐ。大河ドラマのような戦国時代の身内であっても起こりえるドロドロとした私利私欲に絡む部分もあります。

 老いて死を迎え、故人の遺志は次の世代へと受け継がれる。現代社会においてそういった壮大なスケールの何かははたして存在するでしょうか?

 私の母は先日保険を解約したと伝えてきました。定年をもうすぐに控えて気を弱くしたのかちょっと体を壊しました。そして「解約したお金で好きに使う」との事でした。それはそれで良いんじゃないかなと思いました。

 インターネットの普及で誰でも簡単に投資を始める事ができるようになりました。昔のような証券会社の手数料はウソのように安くなりました。そしてネット上に数え切れないほどの投資関連のサイトが立ち上がりました。恐らく彼ら彼女らはどのアナリストよりも上手な文章を書く事ができるでしょう。市場の分析も思わず唸ってしまうほどの物があります。純粋に凄いな、と。

 だから今週の相場予想が見たければPCを立ち上げて素人投資家と呼ばれる人たちのサイトに行けば簡単にこれからの市場の方向性を知ることができます。もっともそれをどこまで信用するかどうかはあなた次第です。それはアナリストの書いた文章だから信用できるという事ではありません。誰が書いた文章であってもです。

 話が飛んでしまいました。母は解約した保険を好きに使い自由に生きると。そしてネット上にはいくらの儲けが出せたか、今後の市場予測はどうかと数え切れない優秀なアナリストがひしめきあっています。

 私はもっと大きなスケールを持ちたい。子の代、その先の子らの代。もっともっと先の子の代まで、ずっと遠くまで見渡して投資をしてみたい。本当にそう思います。私の投資スタイルは超長期投資。私が言う「遅いお金」という物です。手に入るまでゆっくりと時間がかかってしまうそういうお金。短期で売り抜ける気はないので売却益は発生しません。ただ持っているだけ。配当だけですね。

 配当で大金持ちになった話しってあまり聞いた事がありませんよね。今度私がそのお話を聞かせてあげます。

 幸い今、私の腰痛は落ち着いています。今すぐ命を落とすような重病もない。それでもいつかは老いが体を蝕みます。やがては死が迎えにくる。きっと限界まで私は抵抗すると思いますがいずれはなるようになるでしょう。それでも私は株を売らないつもりです。もちろん保有に値する株であるかどうか?もし保有する意味が薄くなった場合はその限りではありませんが、考え方としてもっともっと遠くまで見てお金を投資したいと思うのです。

 土地成金という言葉があります。土地神話が崩壊し、今は何でしょうか?ITバブルも崩壊し、どこに向かうのでしょうか?昔からのいわゆる資産家と呼ばれる人たち。ずっと土地であれ株であれ守ってきたそういう人たち。残念ながら私の親もその親の世代も必死に働いてせっせと貯金するしかできなかった…ですが私は産まれた時からそんな親に育てられ稼いだら先ず貯めるという最も基本的な技術が肌で身に付きました。これは何物にも変えられない財産だと思っています。

 今の私は看護師であって資産家ではありません。ですが、私のベクトルは資産家に向いています。その先にある物は何か?だから今週の相場予想が知りたければ情報には困らないはずです。誰でもがアナリストに成れてしまう。

 TAKENのエンディングですがちょっと切なくも期待を持たせるような終わり方をします。ここでは書けませんが良い終わり方だと思いました。親子三代くらいのスパンで見るとまた相場予想もちょっと違って見えますよね。でもたぶん誰もそんな事教えてくれませんけどね。



管理人:ひろゆき
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テーマ:ゼロからの資産作り - ジャンル:株式・投資・マネー

【 2006/10/21 14:26 】

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