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チャートを用いる時に必要な物。ローソク足、移動平均線、出来高の3つでした。好みもあるのかもしれませんが、私は分かり易い指標として「価格帯別出来高」を結構信用しています。今回は東京電力＜9501＞を価格帯別出来高で解析してみます。
先ずはチャート①を見てください。赤ラインです。これが現在の株価3880円です。
次にその下にある青線③を見てください。価格帯別出来高では3850円を示します。この価格帯で取引が集中していたという事です。ちょうどローソク足を見ると12月27日、29日、1月10日の終値が3850円に当たります。ローソク（陰線）の底の部分です。
結果として一時3850円を更に下に抜ける格好となってしまいました（11日、3810円）これにはちょっとがっかりしてしまいました。 次に緑線②を見てください。ここも価格帯別出来高が大きく伸びています。3910円、12月21日、22日、1月9日（厳密には違うが）あたりがこのラインとなっています。 現在の3880円を中心に下げ止まりは3850円、上げに関しては3910円で足踏みしそうな感じがします。 価格帯別出来高を見ると3910円よりも上値では価格帯別出来高がそれほど多くない事がわかります。現在の株価よりも高値にある価格帯別出来高は逆に上値を跳ね返す「上値抵抗線」の役割をする事があります。ですが、そこを抜けると抵抗を示す物は無い事になります。 新値更新は買い！という理由の一つはこれです。ここまで上がってきたら売りという投資家が少ないからです。3910円のライン②では高値をつかまされた投資家がようやく株価が戻ってきて売りを掛けることがあります。そうすれば必然的に株価は一時的に下がります。 この②～③のラインの間で株価はセオリーに従えば動く事になります。それでも3850円を更に下に抜ける日もあるわけで絶対的な（株式投資に絶対はありえないが）指標ではありません。 補足ですが、前回から書きましたが、電力株は最近の傾向として25日移動平均線が下値支持も果たしている感じです。ちょうど25日移動平均線に触れるところまで下がりました。 まだ底を確認したわけではありませんが、下げがあってもずるずると下げ続けないように思います。赤線④は直近2本のローソクの底が揃った形をしています。それだけでここが下げ止まりとは言えません。が、形としては毛抜き底であるといえます。短期的に見てのトレンドが上に向くにはやはりもう一本陽線が欲しいところです。 投資家心理として更に陽線が出たところで出来高の増高があるのでは？と見ています。3910円②のラインを上に抜ける陽線を確認して上げに乗る投資家が増えてくるのではないでしょうか？ まだ短期的にトレンドは固定していない感もありますが、そのような予測から逆張りというスタンスであれば買いを入れても良さそうな感じもします。ただし、本当にここが底で上に抜けていくかは誰にも分かりません。
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